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動詞の語法
使役動詞の語法
let/make/have/getの使い分けと文型
目次
1. 使役動詞の基本概念
2. let の語法
3. make の語法
4. have の語法
5. get の語法
1
使役動詞の基本概念
使役動詞の本質
使役動詞
は「~に…させる」という意味を表す動詞です。人や物に何かをするよう働きかける際に使用します。主な使役動詞は
let
(許可)、
make
(強制)、
have
(依頼・当然)、
get
(説得)です。
ネイティブの感覚
ネイティブは使役動詞を使い分ける際、「どの程度の強制力があるか」「相手の意志をどう扱うか」を無意識に判断しています。letは相手の意志を尊重し「させてあげる」、makeは強い力で「無理やりさせる」、haveは自然な流れで「してもらう」、getは説得して「その気にさせる」というイメージを持っています。
基本例文
Let
me help you.
手伝わせてください。
The teacher
made
us study hard.
先生は私たちに一生懸命勉強させた。
I
had
my car repaired.
車を修理してもらった。
2
let の語法
let の基本文型
let + 目的語 + 動詞の原形
「~に…させる」(許可・容認の意味)
・相手の意志を尊重する「許可」のニュアンス
・否定文では「させない」(禁止)
・Let's = Let us の短縮形(提案・勧誘)
よくある間違い
✗ Let me to go there.
○ Let me go there.
letの後は必ず動詞の原形です。to不定詞は使いません。
let の例文
Let
the children play outside.
子どもたちを外で遊ばせてあげなさい。
Don't
let
this chance slip away.
この機会を逃してはいけない。
Let's
go to the movies tonight.
今夜映画を見に行きましょう。
Let
me know when you arrive.
到着したら知らせてください。
3
make の語法
make の基本文型
make + 目的語 + 動詞の原形
「~に(無理やり)…させる」(強制の意味)
・強制力が強い使役動詞
・相手の意志に関係なく行動を起こさせる
・受動態では to不定詞を使う:be made to do
make の強制感
makeは「作る」という基本的な意味から派生して、「状況を作り出す」→「強制的にその状態にする」というイメージを持ちます。相手の意志を無視して、力ずくで行動させるニュアンスがあります。
make の例文
The rain
made
us cancel the picnic.
雨のせいで私たちはピクニックを中止せざるを得なかった。
She
made
her son do his homework.
彼女は息子に宿題をやらせた。
He was
made to
work overtime.
彼は残業をさせられた。
This song
makes
me feel happy.
この歌を聞くと幸せな気分になる。
4
have の語法
have の基本文型
have + 目的語 + 動詞の原形
(依頼・使役)
have + 目的語 + 過去分詞
(受身的使役)
・「~に…してもらう」(依頼・当然の行為)
・過去分詞の場合は「~を…される/してもらう」
・自然な権限関係での使役
have の文型の使い分け
○ I had him repair my car.(彼に車を修理してもらった)
○ I had my car repaired.(車を修理してもらった)
原形不定詞は「人」に何かをさせる場合、過去分詞は「物」が何かされる場合に使います。
have の例文
I
had
the mechanic check my car.
整備士に車を点検してもらった。
She
had
her hair cut short.
彼女は髪を短く切ってもらった。
We
had
our house painted last month.
先月家を塗装してもらった。
I won't
have
you talk to me like that!
そんな風に私に話すのは許さない!
5
get の語法
get の基本文型
get + 目的語 + to不定詞
get + 目的語 + 過去分詞
・「~を説得して…させる」(説得・誘導)
・努力や工夫を要する使役
・口語的でカジュアルな表現
入試でのポイント
getの使役用法では、原形不定詞ではなく
to不定詞
を使うことがポイントです。これは他の使役動詞(let/make/have)との大きな違いです。また、get + 過去分詞の形も頻出なので注意しましょう。
get の例文
I
got
him to help me with my homework.
彼を説得して宿題を手伝ってもらった。
Can you
get
your brother to join us?
君の兄弟を誘って一緒に参加してもらえる?
I need to
get
my computer fixed.
コンピューターを修理してもらう必要がある。
She finally
got
her parents to agree.
彼女はついに両親に同意してもらった。
関連する文法項目
不定詞と動名詞
知覚動詞の語法
受動態
助動詞
まとめ
let
: 許可・容認「~させてあげる」→ let + O + 原形
make
: 強制「~に無理やり…させる」→ make + O + 原形
have
: 依頼・当然「~に…してもらう」→ have + O + 原形/過去分詞
get
: 説得・誘導「~を説得して…させる」→ get + O + to不定詞/過去分詞
使役動詞は相手との関係性や強制の度合いによって使い分ける
受動態では make が made to do の形になることに注意
確認テスト
問1
次の文の空欄に適する語を選びなさい。
The teacher ( ) the students clean the classroom.
let
made
had
got
▶ クリックして解答を表示
正解: 2. made
文脈から「先生が生徒たちに教室を掃除させた」という強制的なニュアンスが読み取れるため、makeが適切です。
問2
次の文を受動態に書き換えなさい。
The boss made me work late.
▶ クリックして解答を表示
正解: I was made to work late (by the boss).
makeの受動態では「be made to do」の形になります。
問3
適切な形に直しなさい。
I got him helping me with the project.
▶ クリックして解答を表示
正解: I got him to help me with the project.
getの使役用法では「get + O + to不定詞」の形を使います。
問4
日本語に合う英文を完成させなさい。
「髪を切ってもらった」I ( ) my hair ( ).
▶ クリックして解答を表示
正解: I had my hair cut.
「have + O + 過去分詞」で「~を…してもらう」という意味になります。
入試問題演習
A 基礎レベル
次の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
My parents never ( ) me stay up late on school nights.
let
make
have
get
▶ クリックして解答・解説を表示
正解: 1. let
解説:
「両親は学校がある夜に私が遅くまで起きていることを決して許さない」という意味です。「許可しない」という文脈なので、letが適切です。letは「~させてあげる」という許可の意味を持ちます。
B 発展レベル
次の文を英訳しなさい。
「彼女は弟を説得してピアノの練習をさせた。」
She let her brother practice the piano.
She made her brother practice the piano.
She had her brother practice the piano.
She got her brother to practice the piano.
▶ クリックして解答・解説を表示
正解: 4. She got her brother to practice the piano.
解説:
「説得して~させた」という日本語から、getの使役用法が適切です。getは努力や説得を通じて相手にある行動をさせる場合に使用し、「get + O + to不定詞」の形をとります。
C 応用レベル
次の英文の下線部と同じ意味になるよう書き換えなさい。
Someone stole my wallet.
→ I
had my wallet stolen
.
I got my wallet to steal.
I let someone steal my wallet.
I made someone steal my wallet.
I got my wallet stolen.
▶ クリックして解答・解説を表示
正解: 4. I got my wallet stolen.
解説:
「have + O + 過去分詞」と「get + O + 過去分詞」は同じ意味で、どちらも「~を…される」という受身的使役を表します。この場合は「財布を盗まれた」という被害を表しています。getの方がより口語的で現代的な表現です。
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