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動詞の語法
知覚動詞の語法
see/hear/feel/watch/notice + O + do/doing/done
目次
知覚動詞の基本構造
補語の形による意味の違い
ネイティブ感覚でつかむ使い分け
間違えやすいポイント
1
知覚動詞の基本構造
知覚動詞の本質
知覚動詞
(see, hear, feel, watch, notice など)は、五感で感じ取った内容をそのまま表現する動詞です。「O(目的語)が~する/している/された」ことを知覚したという意味を表します。
知覚動詞の基本構造
知覚動詞 + O + 補語(原形不定詞/現在分詞/過去分詞)
原形不定詞
:動作の完了・全体を表す
現在分詞
:動作の継続・一部を表す
過去分詞
:受動的な状態を表す
基本例文
I
saw him cross
the street.
私は彼が道を渡るのを見た。(渡り終わるまで見た)
I
saw him crossing
the street.
私は彼が道を渡っているのを見た。(渡っている途中を見た)
I
heard my name called
.
私は自分の名前が呼ばれるのを聞いた。
2
補語の形による意味の違い
ネイティブの感覚
ネイティブは映像を見るように言語を使います。
原形不定詞
は「最初から最後まで」の完全な映像、
現在分詞
は「今まさに起きている」動きのある映像、
過去分詞
は「すでに完了した状態」の静止画像として感じています。
補語の使い分け
補語
表す内容
ニュアンス
原形不定詞
動作の全体・完了
「~するのを」(一部始終)
現在分詞
動作の進行・継続
「~しているのを」(進行中)
過去分詞
受動的状態
「~されているのを」(状態)
使い分けの例文
We
watched the sun rise
.
私たちは太陽が昇るのを見た。(昇り始めから昇り終わりまで)
We
watched the sun rising
.
私たちは太陽が昇っているのを見た。(昇っている途中を)
I
felt my heart broken
.
私は心が傷つけられたのを感じた。
3
ネイティブ感覚でつかむ使い分け
動作の「完全性」vs「部分性」
英語話者は知覚した内容を「完全に見た/聞いた」か「部分的に見た/聞いた」かで表現を変えます。原形不定詞は「映画を最初から最後まで見た」感覚、現在分詞は「途中から見始めた/途中で見終わった」感覚です。
入試での判断のコツ
文脈から「動作が完了したか」「進行中だったか」を判断しましょう。また、
瞬間的な動作
(arrive, fall, dieなど)は原形不定詞、
継続的な動作
(run, sing, playなど)は現在分詞になりやすい傾向があります。
ニュアンスの違い
I
heard the door close
.
ドアが閉まるのを聞いた。(閉まった瞬間まで)
I
heard the door closing
.
ドアが閉まっているのを聞いた。(閉まりかけている音を)
She
felt herself lifted
by strong arms.
彼女は強い腕に持ち上げられているのを感じた。
4
間違えやすいポイント
よくある間違い
間違い1:to不定詞を使ってしまう
✗ I saw him to cross the street.
✓ I saw him cross the street.
知覚動詞の後は
原形不定詞
(toなし)を使います。
間違い2:受動態での補語を間違える
✗ He was seen cross the street.
✓ He was seen to cross the street.
受動態では
to不定詞
になります。
受動態での注意点
知覚動詞が受動態になるとき:
能動態
:I saw him cross →
受動態
:He was seen
to cross
能動態
:I saw him crossing →
受動態
:He was seen
crossing
原形不定詞のみ
to
が復活します
受動態の例文
The man
was seen to enter
the building.
その男性はビルに入るのを目撃された。
Strange sounds
were heard coming
from the basement.
地下室から奇妙な音が聞こえてくるのが聞かれた。
The window
was noticed broken
.
窓が割れているのに気づかれた。
関連項目
使役動詞の語法
分詞の用法
助動詞の語法
まとめ
知覚動詞は「感覚器官で感じ取った内容」をそのまま表現する
原形不定詞は「動作の完了・全体」、現在分詞は「動作の継続・部分」を表す
過去分詞は「受動的な状態」を表す
受動態では原形不定詞にtoが復活する
ネイティブは「完全性」vs「部分性」で使い分けている
確認テスト
1
次の文の空所に適切な語を入れなさい。
I heard someone ( ) my name in the distance.
▶ クリックして解答を表示
call または calling(「呼ぶ」動作の完了か継続かにより異なる)
2
次の文を受動態に変えなさい。
We saw the bird fly away.
▶ クリックして解答を表示
The bird was seen to fly away.
3
「彼女が歌っているのを聞いた」を英語にしなさい。
▶ クリックして解答を表示
I heard her singing.
4
「窓が割られているのを見つけた」を英語にしなさい。
▶ クリックして解答を表示
I found the window broken.
入試問題演習
A基礎
1
次の空所に最も適切なものを選べ。
I saw a man ( ) down from his bicycle.
to fall
fall
fell
falling
▶ クリックして解答・解説を表示
正解:2
知覚動詞seeの後は原形不定詞、現在分詞、過去分詞のいずれかが来ます。「転倒する」は瞬間的な動作なので、動作の完了を表す原形不定詞fallが適切です。
B発展
2
次の空所に最も適切なものを選べ。
The suspect was seen ( ) the building at midnight.
enter
to enter
entered
entering
▶ クリックして解答・解説を表示
正解:2
知覚動詞の受動態では、原形不定詞にtoが復活します。能動態「Someone saw the suspect enter...」の受動態なので、「to enter」が正解です。
C応用
3
次の空所に最も適切なものを選べ。
As I passed by the house, I heard beautiful music ( ) from inside.
come
to come
came
coming
▶ クリックして解答・解説を表示
正解:4
「通り過ぎるときに」という文脈から、音楽が流れている途中を聞いたことがわかります。継続的な動作の一部分を知覚したので、現在分詞comingが適切です。
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