英語の「説明ルール」を思い出しましょう── 語句の後ろに並べるだけで、その語句を説明できます。
to不定詞を名詞の後ろに置くと、名詞を修飾する形容詞の働きをします。
「〜するための」「〜すべき」── この形は日常会話でも入試でも超頻出です。
英語は「配置のことば」── 語句の後ろに並べるだけで、その語句の説明になります。 to不定詞を名詞の直後に置けば、名詞を修飾する形容詞的用法になります。
名詞 + to不定詞 = 「〜するための名詞」「〜すべき名詞」
many teachers to help me(私を助けてくれる多くの先生)
a lot of homework to do(やるべきたくさんの宿題)
time to relax(リラックスする時間)
ネイティブは many teachers とまず言い切り、それを説明する意識で to help me と続けます。
「多くの先生が ── 私を助けてくれる、ね」という語順で情報を処理しています。
日本語の語順(「私を助けてくれる多くの先生」)とは逆ですが、英語では「まず名詞、あとから説明」が自然なリズムです。
名詞とto不定詞の間にはさまざまな意味関係が生まれます。 正しく理解するために、修飾される名詞がto不定詞の中でどんな役割を果たしているかに注目しましょう。
| 意味関係 | 例 | 復元 |
|---|---|---|
| 名詞 = 主語 | friends to help me | friends help me |
| 名詞 = 目的語 | homework to do | do homework |
| 内容の説明 | time to relax | time = relax すること |
名詞がto不定詞の前置詞の目的語にあたる場合、文末に前置詞を残す必要があります。 この「前置詞残し」は入試で非常によく問われるポイントです。
前置詞を落とすと、まったく違う意味になってしまいます。
I have nothing to write. → 「書くことが何もない」(write nothing の関係)
I have nothing to write with. → 「書くもの(ペンなど)が何もない」(write with nothing の関係)
I have nothing to write on. → 「書くもの(紙など)が何もない」(write on nothing の関係)
空所の位置が名詞と不定詞の意味関係を決めるので、前置詞を正確に残すことが大切です。
something, anything, nothing などの-thing系の代名詞は、to不定詞で修飾するのが定番パターンです。 形容詞の場合も同様に、-thing系の後ろに置きます。
-thing系に形容詞がつく場合、形容詞も後ろに置きます。
something cold to drink(何か冷たい飲み物)
語順は「-thing + 形容詞 + to不定詞」の順番です。
形容詞的用法を押さえたら、次のトピックへ進みましょう。
Q1. 不定詞の形容詞的用法とは、文中のどの位置で使われますか。
Q2. I have nothing to write. と I have nothing to write with. の意味の違いを説明してください。
Q3. 次の英文の空所に適切な前置詞を入れてください。
She needs a chair to sit ( ).
Q4. 「何か冷たい飲み物」を英語で書いてください。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
You should have a pet ( ).
② to play with
判断のポイント:play with a pet(ペットと一緒に遊ぶ)の a pet が前に出て修飾される名詞になっているので、前置詞 with を文末に残します。
③ to play with it は不可。a pet がすでに前にあるので、it で重複させる必要はありません。
「遊び相手になるペットを飼うべきだ」
Mary is easy ( ).
② to work with
判断のポイント:work with Mary(メアリーと一緒に働く)の Mary が主語になっています。前置詞 with の目的語が主語に移動しているので、with を文末に残します。
= It is easy to work with Mary. と書きかえられます。
「メアリーとは一緒に働きやすい」
次の日本語の意味になるように語句を並べ替えなさい。
「この問題はあの問題よりも答えるのが難しい。」
This question is (answer / difficult / than / to / more) that one.
This question is more difficult to answer than that one.
判断のポイント:S is difficult to answer のパターン。主語 This question が answer の目的語にあたります。
= It is more difficult to answer this question than that one. と書きかえられます。
比較級 more difficult と不定詞 to answer の組み合わせに注意。answer の後ろに this question を入れないこと(主語がすでに目的語の役割を果たしているため)。