「なぜそうしたのか」「何のためにそうするのか」── to不定詞は動詞句の後ろに置くだけで、その理由や目的を自然に説明してくれます。
名詞以外を修飾するので「副詞的用法」と呼ばれますが、仕組みはシンプル。
動詞句を言い切ったあとに、to不定詞で説明を加える── それだけです。
to不定詞を動詞句の後ろに配置すると、動詞を中心とするフレーズの内容を説明します。 名詞以外を修飾するため「副詞的用法」と呼ばれます。
to不定詞の副詞的用法は、典型的には目的・感情の原因・結果・判断の根拠の4つに分類されます。
しかし、to不定詞自体は常にただの「説明」です。どの意味になるかは動詞句の意味から自然に決まります。
「オーストラリアに行く」→ 「英語を練習するためにね」(目的)
「両親は大喜びした」→ 「そのニュースを聞いてね」(原因)
前の動詞句が何を求めているかで、to不定詞の意味が自ずと定まるのです。
1. 目的:〜するために(I went to the library to study.)
2. 感情の原因:〜して(I'm glad to hear that.)
3. 結果:〜した結果...(He grew up to be a famous singer.)
4. 判断の根拠:〜するとは(She must be rich to buy such an expensive car.)
最もよく使われる副詞的用法が目的です。「何のためにそうするのか」をto不定詞で説明します。
to不定詞だけでも目的を表せますが、紛れなくはっきり示したいときは次の表現を使います。
in order to do / so as to do(〜するために)
I had to fill out so many forms in order to get a visa.(ビザを取るために山ほど書類を書いた)
否定形:in order not to do / so as not to do(〜しないように)
She worked carefully so as not to make any mistakes.(間違いをしないように慎重に作業した)
※ 否定の目的を表すとき、not to doだけでは使えない。必ず in order / so as をつけること。
glad, happy, sorry, surprised などの感情を表す形容詞の後ろにto不定詞を置くと、その感情の原因を説明します。
ネイティブはまず I'm happy と感情を言い切ります。
すると聞き手は「何がうれしいの?」と理由を知りたくなる。
そこで to hear that と原因を説明する── だから「感情の原因」の意味が生まれるのです。
仕組みは目的と同じ。前の文脈が「理由」を求めているから、to不定詞が原因の意味になるだけです。
to不定詞が動詞句の結果を表すこともあります。 「〜して、その結果...になった」という意味です。
grow up to be ...(成長して...になる)
awake / wake up to find ...(目が覚めて...に気づく)
live to be ... (years old)(...歳まで生きる)
..., only to do(...したが、結局〜しただけだった)── ガッカリ感を伴う
..., never to do(...して、二度と〜しなかった)
まず判断を述べ、その根拠をto不定詞で説明するパターンです。 「〜するとは」「〜するなんて」という意味になります。
同じto不定詞でも、文脈によって「目的」と「判断の根拠」のどちらにもなりえます。
She must be rich to buy such an expensive car. → 判断の根拠(買うなんて、金持ちに違いない)
She must be rich to live in this neighborhood. → 判断の根拠(この地域に住むなんて)
見分け方:前の文が「判断」を述べていれば根拠、「行動」を述べていれば目的になることが多い。
副詞的用法を押さえたら、次のトピックへ進みましょう。
Q1. 副詞的用法の4つの意味を挙げてください。
Q2. 次の英文のto不定詞は副詞的用法の4つのうちどれですか。
I'm sorry to hear the bad news.
Q3. 「ミスをしないように」を英語で表すとき、not to make mistakes ではなく、どう書くべきですか。
Q4. only to do はどんなニュアンスを伴いますか。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
You should go to Tokyo Dome ( ) a baseball game.
① to see
判断のポイント:「東京ドームに行く」のは「野球の試合を見るため」。目的を表すto不定詞を使います。
「君は野球の試合を見るために東京ドームに行くべきだ」
Caesar entered the town ( ) that the enemy had already fled.
③ only to find
判断のポイント:「町に入った → 結局、敵がすでに逃げていたとわかっただけだった」。結果を表す only to do(期待に反する結果)です。
④ only to be found は受動態で「見つけられただけ」となり意味が通じません。findの主語はCaesarなので能動態が正解。
次の日本語の意味になるように語句を並べ替えなさい。
「時勢に遅れないように、新聞に毎日目を通すようにしている。」
I make it a rule to read the newspapers every day (as / to fall / not / times / behind / so / the).
... every day so as not to fall behind the times.
判断のポイント:「〜しないように」という否定の目的を表すには so as not to do を使います。
fall behind the times = 「時代に取り残される」という熟語。
not to do だけで否定の目的を表すことは一般的にできないことに注意。必ず in order not to do か so as not to do の形にする。