「先生がテストだって言ってたよ」── 他の人の発言を伝えることは日常茶飯事です。
英語には、発言をそのまま引用する直接話法と、話し手の立場で言い換える間接話法の2つの方法があります。
話法の転換では、時制・人称・場所/時間表現の3つを正しく変える必要があります。
人の発言を伝える方法には直接話法と間接話法の2つがあります。
直接話法:カンマと引用符(" ")で実際の発言をそのまま引用する
間接話法:発言をそのまま使わず、話し手の立場で言い換えて伝える
間接話法では、発言そのままではなく、自分の現在の立場から再構成することが最も大切です。
彼女の "I" は、話し手の立場からすれば "she" であり、"you" は "me" になります。また、彼女の発言は過去のことなので、love は loved(時制の一致)になります。
間接話法では、伝達動詞(said など)が過去形の場合、時制の一致により発言内容の時制も1つ過去にずれます。
| 直接話法の時制 | 間接話法の時制 |
|---|---|
| 現在形(is / love) | 過去形(was / loved) |
| 過去形(was / loved) | 過去完了形(had been / had loved) |
| 現在完了形(have done) | 過去完了形(had done) |
| will | would |
| can | could |
| may | might |
間接話法では、話者の視点が変わるため、人称代名詞を適切に変える必要があります。
人称代名詞の転換は「だれが・だれに向かって・だれのことを言っているか」を文脈から判断する必要があります。
発言者の "I" が話し手からみて "he/she" になるのか "I"(話し手自身の場合)のままなのかは、状況次第です。
間接話法では、発言の場所・時に依存する表現も話し手の視点から言い換える必要があります。
| 直接話法 | 間接話法 |
|---|---|
| this | that |
| these | those |
| here | there |
| now | then |
| today | that day |
| yesterday | the day before / the previous day |
| tomorrow | the next day / the following day |
| last week | the week before / the previous week |
| next week | the next week / the following week |
| ... ago | ... before / ... earlier |
場所・時間表現の転換は、あくまで「話し手の視点で言い換える必要がある場合」に行います。話し手にとっても here や tomorrow が適切なら、そのまま使えます。
元の発言がどのような種類の文かによって、間接話法で使う伝達動詞と文の形が変わります。
| 元の発言 | 伝達動詞 + 文の形 |
|---|---|
| 平叙文「言った」(say だけ) | say (that) ... |
| 平叙文「人に言った」(say to A) | tell A (that) ... |
| Yes/No 疑問文 | ask (A) if / whether ... |
| 疑問詞付き疑問文 | ask (A) + wh節(平叙文の語順) |
| 命令文 | tell A to do ... |
| 否定の命令文(Don't ...) | tell A not to do ... |
| 依頼文(Please ...) | ask A to do ... |
| Let's ... の提案 | suggest (that) S (should) do ... |
直接話法で said to A と使っていても、間接話法では told A (that) ... に変えるのが自然です。said to A that ... はほぼ使われません。tell のほうがコンパクトに表現できるからです。
間接話法で疑問文を伝えるとき、疑問詞のあとは平叙文の語順になります。疑問文の語順のままにしないよう注意しましょう。
✕ 誤:He asked me where did she live.
○ 正:He asked me where she lived.
話法を学んだら、次のトピックへ進みましょう。
Q1. 直接話法と間接話法の違いを一言で説明してください。
Q2. He said, "I will come tomorrow." を間接話法に書き換えてください。
Q3. She said to me, "Don't open the door." を間接話法に書き換えてください。
Q4. 間接話法で疑問文を伝えるとき、語順はどうなりますか。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
(a) He said to her, "You may be able to answer this question."
(b) He ( ) her that ( )( ) be able to answer that question.
told, she might
判断のポイント:said to her → told her(伝達動詞の変換)。You → she(人称代名詞の転換)。may → might(時制の一致)。this → that(指示代名詞の転換)。
「彼は彼女に、その質問に答えられるかもしれないと言った」
(a) My mother said to me, "Don't talk to wolves in the woods."
(b) My mother told ( ).
③ me not to talk to wolves in the woods
判断のポイント:否定の命令文 Don't ... の間接話法は tell A not to do ... を使います。
tell me not to talk to wolves in the woods「森でオオカミに話しかけないようにと私に言った」が正しい形です。
not の位置に注意。tell me not to do ... の語順です(not to me talk ... ではない)。
(a) He said to me, "Where does she live?"
(b) He ( ) me ( ) she ( ).
asked, where, lived
判断のポイント:疑問文の間接話法では、伝達動詞に ask を使います。疑問詞付き疑問文なので、ask + 人 + wh節の形です。
wh節のあとは平叙文の語順になることが最大のポイント。does she live → she lived(平叙文の語順 + 時制の一致)。
「彼は、彼女がどこに住んでいるのか私に尋ねた」