「彼女がどこに住んでいるか知っていますか?」── この文の中には疑問文が埋め込まれています。
このように疑問文を別の文の中に組み込んだものが間接疑問です。
ポイントは語順。直接の疑問文と間接疑問では語順が異なります。
疑問文の形を文の中に組み込んで、間接的に疑問の意味を表す表現を間接疑問と呼びます。 疑問詞に導かれる節は名詞節として、主語・目的語・補語の位置に入ります。
間接疑問では、疑問詞に続く部分の語順が平叙文と同じになります。
疑問文:How did you spend your summer vacation?
間接疑問:Tell me how you spent your summer vacation.
疑問文では did you spend と倒置が起こりますが、間接疑問では you spent と平叙文の語順に戻ります。
間接疑問で疑問文の語順をそのまま使ってしまうのは典型的なミスです。
✕ 誤:I don't know where does she live.
○ 正:I don't know where she lives.
間接疑問は「名詞節」であり、もはや独立した疑問文ではないので、平叙文の語順にする必要があります。
「〜を知っていますか?」と相手に yes / no で答えてほしいときは、 Do you know + 疑問詞 + 平叙文の語順 を使います。
Do you know + 疑問詞 + S + V ...?
「(疑問詞)を知っていますか?」── Yes / No での返答を期待する質問。
「〜だと思いますか?」と相手の意見・考えを尋ねるときは、 疑問詞 + do you think + 平叙文の語順 を使います。 このパターンは疑問詞で始まる疑問文であり、具体的な意見での返答を期待しています。
疑問詞 + do you think + S + V ...?
「(疑問詞)...だと思いますか?」── 具体的な意見での返答を期待する質問。
意見を尋ねる文で Do you think を先頭に持ってきてしまうのは頻出の誤りです。
✕ 誤:Do you think what sake is made from?
○ 正:What do you think sake is made from?
Do you think what ...? とすると「何から作られているかを知っているか?」という yes/no の質問になってしまい、意図と合いません。
間接疑問の2つのパターンは、期待される返答の種類で判断します。
| Do you know + 疑問詞 ...? | 疑問詞 + do you think ...? | |
|---|---|---|
| 先頭 | Do you know | 疑問詞 |
| 期待される返答 | Yes / No | 具体的な意見・内容 |
| 疑問詞以下の語順 | 平叙文の語順 | 平叙文の語順 |
| 例 | Do you know where she lives? | Where do you think she lives? |
英語では、文の先頭が返答の方向性を決めます。
Do / Does / Did で始まれば → Yes / No で答える。
疑問詞(What / Where / When ...)で始まれば → 具体的な情報で答える。
この原則を押さえれば、2つのパターンの使い分けは自然に理解できます。
主語を尋ねる疑問文は、もともと倒置が起こらないため、間接疑問にしても語順は変わりません。
疑問文:What has become of him?
間接疑問:I wonder what has become of him.(語順は同じ)
間接疑問を使った慣用表現はいくつか重要なものがあります。 入試でも頻出なので、形ごとしっかり覚えましょう。
「どのような」を how で表したくなりますが、以下の慣用表現では what を使います。
✕ 誤:How is your mother like?
○ 正:What is your mother like?
✕ 誤:How has become of him?
○ 正:What has become of him?
what は疑問代名詞で前置詞 like の目的語や主語になれますが、how は疑問副詞なのでこれらの位置には入れません。
間接疑問を学んだら、次のトピックへ進みましょう。
Q1. 間接疑問の語順の最大のポイントは何ですか。
Q2. 次の2文の違い(期待される返答の種類)を説明してください。
(a) Do you know where she lives?
(b) Where do you think she lives?
Q3. 「お母さんはどんな人ですか?」を英語にしてください。
Q4. 次の英文の誤りを正してください。
Do you think what sake is made from?
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
I wonder ( ) between Osaka and Kanazawa.
③ how far it is
判断のポイント:2つの都市間について尋ねているので「距離」を問う How far が適切です。
次に語順を確認します。wonder の目的語となる間接疑問なので、平叙文の語順(how far it is)にする必要があります。④ how far is it は疑問文の語順なので不可。
① how long は「時間の長さ」を尋ねるので文意に合いません。
「大阪から金沢まではどれくらいの距離があるのだろう」
お酒は何からできていると思いますか。
( do / from / is / made / sake / think / what / you )?
What do you think sake is made from?
判断のポイント:「何からできていると思うか」は意見を求める質問です。
意見を求める場合は「疑問詞 + do you think + 平叙文の語順」となります。Do you think what sake is made from? の語順は不可です。
A is made from B「AはB(原料)からできている」のBを what で尋ねる疑問文を間接疑問として組み込みます。
この本を読めば、19世紀における教育がどのようなものであったかがわかる。(1語不要)
This book ( was / what / like / education / us / how / shows ) in the nineteenth century.
This book shows us what education was like in the nineteenth century.(how が不要)
判断のポイント:「どのようなものか」には What is S like? の間接疑問形を使います。
show O1 O2 で「O1(人)にO2(もの)を示す」。O1 に us、O2 に間接疑問 what education was like を入れます。
「どのような」を how で表したくなりますが、what は前置詞 like の目的語になれるのに対し、how は副詞なので目的語の位置に入れません。how が不要語です。