形容詞・副詞の語法

補語としてのみ・名詞修飾のみの形容詞

alive/awake/alike(叙述のみ)、main/only/very(限定のみ)

1補語としてのみ用いられる形容詞

本質理解
形容詞には「名詞を修飾する用法(限定用法)」と「補語になる用法(叙述用法)」があります。しかし、一部の形容詞は叙述用法のみで使われ、名詞の前に置いて修飾することはできません。
ネイティブの感覚
alive「生きている」は「生と死の境界線上にある状態」を表します。ネイティブにとって、これは一時的な状態であり、名詞の本質的な性質ではないため、名詞の前に置くことはできません。「a living person」は言えても「an alive person」は不自然なのです。
主な叙述用法のみの形容詞
  • afraid「恐れている」
  • alike「よく似た」
  • alive「生きている」
  • alone「ただひとりの」
  • asleep「眠っている」
  • awake「目覚めている」
  • aware「気づいている」
  • content「満足している」
例文
They tried to capture the bear alive.
彼らはその熊を生け捕りにしようとした。
I was so tired that it was hard to stay awake in class.
私はとても疲れていて、授業中起きているのが困難だった。
The two sisters look very alike.
その二人の姉妹はとてもよく似ている。

2名詞修飾のみの形容詞(限定用法のみ)

本質理解
一方、限定用法のみで使われる形容詞もあります。これらは名詞の前に置いて修飾することはできますが、補語として使うことはできません。
主な限定用法のみの形容詞
  • main「主な」
  • only「唯一の」
  • very「まさにその」
  • mere「単なる」
  • former「前の」
  • latter「後の」
  • elder「年上の」(兄弟について)
間違いやすいポイント
✗ This reason is very main.
✓ This is the main reason.

mainは補語として使えません。

例文
The main reason for his success is hard work.
彼の成功の主な理由は努力である。
She was the only person who knew the truth.
彼女は真実を知る唯一の人だった。
That's the very book I was looking for.
それはまさに私が探していた本だ。

3用法によって意味が変わる形容詞

本質理解
一部の形容詞は、叙述用法と限定用法の両方で使えますが、用法によって意味が異なります。これは入試でもよく出題されるポイントです。
用法で意味が変わる主な形容詞
形容詞 叙述用法 限定用法
present 出席している 現在の
late 遅れた 故〜、後期の
certain 確信している ある〜
ネイティブの感覚
presentの場合、「be present」は「その場にいる状態」を表し、「present time」は「今という時点」を表します。ネイティブにとって、位置によって焦点が変わるのは自然なことです。
例文
Two hundred people were present at the meeting.
200人がその会議に出席していた。
We have no more information at the present time.
現時点では、これ以上の情報はありません。
He is certain to come.
彼はきっと来る。(彼は来ることを確信している)
A certain man told me this story.
ある男性が私にこの話をしてくれた。

4語順による意味の違い

入試のコツ
形容詞の位置は単なる文法規則ではなく、意味に直結します。選択肢問題では、文脈から「一時的な状態」か「本質的な性質」かを判断しましょう。
間違いやすいポイント
✗ The alive fish
✓ The fish alive / The living fish

「生きている」という状態はalive(叙述のみ)、「生きている」という性質はliving(両用法可)を使います。

例文
Is he still alive?
彼はまだ生きていますか?
All living creatures need water.
すべての生き物は水を必要とする。
The soldiers came back alive.
兵士たちは生きて帰ってきた。

まとめ

  • alive, awake, alikeなどは叙述用法のみ
  • main, only, veryなどは限定用法のみ
  • present, late, certainは用法により意味が変わる
  • 形容詞の位置は意味に直結する重要な要素

確認テスト

問1: 次の文の空欄に入る適切な語を選んでください。

The soldiers brought the enemy back ( ).

1. living 2. alive 3. live 4. lively

▶ クリックして解答を表示 正解: 2. alive(「生きている状態で」という補語の用法)

問2: 次の文で間違っているものを選んでください。

1. The main problem is money. 2. This problem is main. 3. He is awake. 4. She looks afraid.

▶ クリックして解答を表示 正解: 2(mainは限定用法のみで、補語には使えない)

問3: 「現在の状況」を英語で表すとき、正しいものは?

1. the situation present 2. the present situation 3. the situation is present 4. 1と3

▶ クリックして解答を表示 正解: 2(presentは限定用法で「現在の」の意味)

問4: 次の文を完成させてください。

I want to stay ( ) during the long meeting.

1. waking 2. awake 3. wake 4. woken

▶ クリックして解答を表示 正解: 2. awake(stay awakeで「起きている状態を保つ」)

入試問題演習

A. 基礎レベル

Despite their efforts to capture the bear ( ), they finally had to shoot it.

1. lived 2. lives 3. lively 4. alive

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正解: 4. alive

capture A alive「Aを生け捕りにする」という熟語表現。aliveは補語としてのみ用いられる形容詞で、「生きている状態で」という意味。livelyは「活発な」という意味で文脈に合わない。

B. 発展レベル

(a) We do not have any more information at the ( ) time.
(b) There were 200 people ( ) at the meeting.
空所に共通する語を書きなさい。

1. current 2. present 3. now 4. existing

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正解: 2. present

(a)では限定用法で「現在の」、(b)では叙述用法で「出席している」の意味。presentは用法によって意味が変わる代表的な形容詞。(b)はThere were 200 people who were present at the meeting.の省略形。

C. 応用レベル

I would like to see you tomorrow. What time ( )?

1. are you convenient 2. is convenient for you 3. is convenience 4. convenient are you

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正解: 2. is convenient for you

convenientは「人」を主語にとれない形容詞。「A is convenient for 人」で「Aは人にとって都合が良い」となる。What timeが主語なので、「何時があなたにとって都合が良いですか」という意味になる。