as ... as は「同じくらい」を表す基本表現ですが、倍数表現や慣用表現まで含めると、驚くほど幅広い使い方ができます。
否定形の not as ... as、感情を込めた as many as など、入試頻出の表現を一気にマスターしましょう。
as ... as は「...と同じくらい〜」を表す原級比較の基本表現です。 1つめの as は副詞で「同じくらい」を指定し、2つめの as は接続詞で比較対象をつなぎます。
as ... as を使うとき、ネイティブの頭の中には「A = B」のイメージがあります。Tom is as tall as Mary. は「トムの背の高さ = メアリーの背の高さ」。
重要なのは、この文は「トムは背が高い」とは言っていないこと。2人の背の高さが同じレベルだということだけを述べています。どちらも背が低いこともありえます。
A + as + 原級 + as + B 「AはBと同じくらい〜」
比較は常にバランスよく行うことが重要です。同じ種類のもの同士を比較しましょう。
✕ 誤:Gary's car isn't as expensive as Mary.(車と人を比較してしまっている)
○ 正:Gary's car isn't as expensive as Mary's.(車同士を比較)
as で形容詞 + 名詞をくくるとき、語順に注意が必要です。
Tom is as good a player as Ken.(トムはケンと同じくらい優れた選手だ)
as good が比較の内容であることを明確にするため、as のすぐ後ろに good が来ます。as a good player as とはしません。
as ... as を否定にすると「...ほど〜ない」という意味になります。同じレベルではない、つまりそれ以下のレベルであることを示します。
A + not as [so] + 原級 + as + B 「AはBほど〜ない」(A < B)
as ... as の前に倍数を置くと、「...の何倍〜」を表すことができます。 2倍はtwice、3倍以上は数字 + times を使います。
A + twice as + 原級 + as + B 「AはBの2倍〜」
A + three times as + 原級 + as + B 「AはBの3倍〜」
A + half as + 原級 + as + B 「AはBの半分〜」
「倍数 + the + 名詞 + of ...」という形でも倍数を表現できます。
This coat is twice the length of that one.(このコートはあのコートの2倍の長さだ)
size(大きさ), weight(重さ), height(高さ), speed(速さ)などの名詞が使われます。
as ... as を使った慣用表現は入試で頻繁に出題されます。以下のパターンは確実に覚えておきましょう。
| 慣用表現 | 意味 |
|---|---|
| as ... as possible = as ... as S can |
できるだけ〜 |
| as ... as any + 名詞(単数) | どの...にも劣らず〜(=一番〜) |
| as ... as ever | 相変わらず〜 |
| as many as A / as much as A | Aも(数・量の多さを強調) |
| as few as A / as little as A | わずかAしか(数・量の少なさを強調) |
| as early as A | 早くもA(時期)に |
| not so much A as B | AというよりはむしろB |
| not so much as do | 〜さえしない |
| without so much as doing | 〜さえしないで |
as many as 200 people は、単に「200人」と述べるのではなく、わざわざ as ... as を加えて「そんなに多く!」という驚きを込めています。
反対に as few as / as little as は「たったそれだけ?」という驚きです。金額・時間・距離・年齢などは「量」として扱うため、as little as を使います(as few as ではなく)。
as ... as で名詞を含む場合、形容詞と名詞を離してはいけません。
✕ 誤:We killed time as much as possible.
○ 正:We killed as much time as possible.
比較の基準は much time(多くの時間)なので、much と time はセットで as ... as の中に入れます。
原級比較をマスターしたら、次のステップへ。
Q1. 「できるだけ早く」を英語で2通り表してください。
Q2. as many as と as much as の使い分けを説明してください。
Q3. 「この部屋はあの部屋の3倍の広さだ」を英語にしてください。
Q4. not so much A as B を使って「彼女は女優というよりも歌手だ」を英語にしてください。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
Travelling by air costs ( ) taking the train.
③ twice as much as
判断のポイント:「2倍の費用がかかる」という倍数表現を作ります。
倍数表現の語順は「倍数 + as + 原級 + as + 比較対象」です。twice(2倍)を as much as の前に置いて ③ twice as much as が正解です。
「飛行機での移動は、電車の2倍の費用がかかる」
Read this book ( ).
① as carefully as you can
判断のポイント:「できるだけ注意深く」は as ... as possible か as ... as S can で表します。
命令文なので、S には命令する相手である you を使います。① as carefully as you can が正解。② は you possible という形が不適切。③④ は so ... as の形では肯定文で使えません。
In some parts of the world, people working six or seven days a week make ( ) four dollars.
④ as little as
判断のポイント:four dollars(金額)の少なさを強調する表現を選びます。
金額は英語では「量」として扱われるため、数の少なさを表す as few as ではなく、量の少なさを表す ④ as little as が正解です。「わずか4ドルしか稼げない」という意味になります。