He came home disappointed. ── 「がっかりして帰ってきた」。
分詞は名詞を修飾するだけでなく、補語(C)として主語や目的語の状態を描写することができます。
SVC の主格補語と SVOC の目的格補語 ── 2つのパターンを整理すれば、分詞の使い方がさらに広がります。
分詞はSVC(S + V + C)の補語 C の位置に入り、主語の状態を説明することができます。これは進行形(be + doing)や受動態(be + done)と同じ原理です。
"We are happy." の happy が主語 We を説明するように、分詞も補語の位置に入って主語を説明します。
"I'm reading a novel." は、実は I = reading a novel(私 = 小説を読んでいる状態)という説明型。進行形も受動態も、分詞が補語として働いているだけなのです。
S + V + doing:主語が「〜している」(能動関係)
S + V + done:主語が「〜された」(受動関係)
remain seated の seated は、sit ではなく seat(〜を座らせる)の過去分詞です。
誤:Please remain seating.(seating だと「座らせている」になる)
正:Please remain seated.(seated =「座らされた」→ 座っている状態)
be seated =「座る / 座っている」は頻出表現。seat が他動詞であることを押さえましょう。
SVOC(S + V + O + C)の補語 C に分詞を置くと、目的語の状態を説明できます。「O が〜している / O が〜された」という意味になります。
S + V + O + doing:O が「〜している」(O と doing は能動関係)
S + V + O + done:O が「〜された」(O と done は受動関係)
be + done が「〜されている」という静的な状態を表すのに対し、get + done は get のもつ「動き」のイメージから、「不意に・突然そうなった」というニュアンスを帯びます。
My racket got broken. は「壊れてしまった」という驚きや意外さを含んでいます。
keep と leave は、SVOC で分詞を目的格補語にとる代表的な動詞です。「O を〜の状態にしておく」という意味で使います。
keep A waiting(A を待たせる)は日常会話でも入試でも非常によく出る表現です。
"I'm sorry to have kept you waiting." は定番フレーズとして丸ごと覚えておきましょう。
There is/are + S + 分詞 は、「S が〜している / S が〜されている」という存在と状態を同時に表す表現です。整序問題で頻出します。
There is S doing ...「S が〜している」(S と doing は能動関係)
There is S done ...「S が〜されている」(S と done は受動関係)
英語は「旧情報(すでに知っていること)→ 新情報(まだ知らないこと)」の順に情報を展開します。There が旧情報の目印として働き、S(新情報)+ 分詞句(さらなる新情報)と情報が広がっていきます。
この構造を理解すると、整序問題で語順を正しく組み立てやすくなります。
補語としての分詞を学んだら、次のトピックへ進みましょう。
Q1. 次の空所に doing / done のどちらが入りますか。
He sat ( ) by many friends.
Q2. keep A waiting の意味と構造を説明してください。
Q3. remain seated の seated はなぜ過去分詞ですか。
Q4. There is S doing の S にはどんな名詞が来ますか。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
The driver kept the engine ( ) while we waited.
(3) running
判断のポイント:keep + O + C(分詞)の構造。the engine と run の関係を考えます。
「エンジンが動いている」は能動関係なので、現在分詞 running が正解です。keep O doing で「Oを〜の状態にしておく」の意味になります。
「私たちが待っている間、運転手はエンジンをかけたままにしていた。」
Please remain ( ) for a couple of minutes.
(3) seated
判断のポイント:remain + C の構造。隠れた主語 You と seat の関係を考えます。
seat は「〜を座らせる」という他動詞。「あなたが座らされる」という受動関係なので、過去分詞 seated が正解です。remain seated で「座ったままでいる」の意味。
「数分間、座ったままでお願いします。」
雲の向こうから光がさしている。
( behind / light / coming / is / there / from ) the clouds.
There is light coming from behind the clouds.
判断のポイント:There is S doing の構造を見抜けるかがカギです。
light(光)が coming(来ている)のは能動関係。There is light coming ... で「光が〜してきている」の意味になります。
from behind A で「Aの後ろから」。前置詞 from の後に前置詞 behind が来ているのがポイントです。