「be + to不定詞」は、たった一つの形で予定・義務・可能・運命・意図という5つもの意味を表せる表現です。
一見複雑に見えますが、to不定詞のコアイメージ「これから」から自然に導かれる使い方ばかり。
新聞記事の見出しや入試問題に頻出するので、しっかりマスターしましょう。
to不定詞のtoには「→(方向)」=「これから」というコアイメージがありました。「be + to不定詞」も、この「これから」のイメージから生まれた表現です。
「be + to不定詞」は「主語がこれから~する状態にある」というのが根本の意味です。「予定」なら「これから~することになっている」、「義務」なら「これから~すべきだ」、「運命」なら「これから~する運命だった」──どれもtoの「→これから」が自然に生み出す意味なのです。丸暗記する必要はありません。
S + be動詞 + to do(Sはこれから~する状態にある)
この形が文脈に応じて「予定・義務・可能・運命・意図」の5つの意味を表します。
「be + to不定詞」が表す5つの意味を順に見ていきましょう。どの用法も「これから~する」という方向性が根底にあります。
最もよく使われる用法です。フォーマルな響きがあるため、新聞記事の見出しで特に多用されます。日常会話でも使われます。
「これから~すべきだ」「~しなさい」という義務・命令の意味です。should / must に近い意味になります。
否定文・受動態と組み合わせて「~できない」の意味で使われることが多い用法です。やや文語的な表現です。
S + be動詞 + not + to be done(~できない)
否定文 + 受動態の不定詞のパターンが圧倒的に多い。can / could で言い換え可能。
過去形の was / were と組み合わせて、「~する運命だった」「結局~することになった」という意味を表します。歴史的な叙述でよく見かけます。
主にif節の中で使われ、「~するつもりなら」という意図・目的を表します。
| 用法 | 意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 予定 | ~する予定だ | 新聞の見出しに頻出 |
| 義務・命令 | ~すべきだ | should / must に近い |
| 可能 | ~できる(できない) | 否定文 + 受動態が多い |
| 運命 | ~する運命だった | was / were + to do |
| 意図 | ~するつもりなら | if節で使用 |
「be + to不定詞」を見たとき、不定詞の名詞用法で「S = to do」の関係(補語)なのか、それとも「be to構文」なのか迷うことがあります。見分け方のコツを押さえましょう。
「S is to do」を「Sは~することである」と訳して不自然な場合 → be to構文と判断する。
He is to teach English at high school.
✕ 彼は高校で英語を教えることである(不自然)
○ 彼は高校で英語を教えることになっている(予定 / 義務)
一方、My hobby is to read books.(私の趣味は本を読むことだ)は「S = to do」が自然に成り立つので、名詞用法の補語です。
主語が「人」の場合は be to構文になることが多く、主語が「抽象名詞(dream, goal, hobby など)」の場合は名詞用法の補語になりやすい傾向があります。ただし文脈で判断することが大切です。
「be + to不定詞」がif節の中で使われると、「意図」の用法として「~するつもりなら」という意味になります。このパターンは入試で頻出です。
If S + be to do ..., S + must / should / had better ...
「~するつもりなら、…しなければならない」の構文。主節に must / should / had better などが来ることが多い。
「be to do」と「be going to do」はどちらも「予定」を表せますが、ニュアンスが異なります。
be to do → フォーマル。公的な予定・決定事項。新聞記事向き。
be going to do → カジュアル。個人的な予定・計画。日常会話向き。
The President is to visit Japan.(公式報道)
I am going to visit my grandmother.(個人の予定)
Q1.「be + to不定詞」の5つの用法をすべて挙げなさい。
Q2. Not a star was to be seen in the sky. の「be + to不定詞」はどの用法か。
Q3. If you are to realize your dream, you must study harder. の「are to realize」はどの用法か。
Q4.「He is to teach English.」を「彼は英語を教えることである」と訳すのは正しいか。
The president of the company announced today that a new store is ( ) next year.
4. to be built
「来年」という未来の予定を表す文脈から、「be + to不定詞」の予定用法を選ぶ。「新店舗が建てられる」という受動関係があるため、受動態の不定詞 to be built が正解。
If you ( ) your dream, you must study much harder.
3. are to realize
if節で「夢を実現するつもりなら」という意図を表す be to構文。主節に must があることもヒント。1は受動態で意味が逆、2は進行形で文意に合わず、4は文法的に誤り。
次の日本文に合うように、( )内の語を並べ替えなさい。
「その鍵はどこにも見つけられなかった。」
The key ( to / not / was / found / be ) anywhere.
The key was not to be found anywhere.
「見つけられなかった」は「be + to不定詞」の可能用法(否定形)。「S + was not + to be done」の語順を作る。「was not to be found」で「見つけることができなかった(= could not be found)」の意味になる。可能のbe to構文は、否定文 + 受動態のパターンが典型であることを覚えておこう。