should は「〜すべき」という意味だけで覚えていませんか?
実は should には義務・当然・推量・感情と幅広い用法があり、入試でもあらゆる場面で問われます。
核心にある「あるべき姿」のイメージを掴めば、すべての用法がつながります。
should はもともと shall の過去形から独立した助動詞です。 shall が「進むべき道」を強く束縛するのに対して、should はその控え目バージョンです。 shall の「しなければならない / 必ずそうなる」が、should では「すべき / はず」へと柔らかくなっています。
should の用法は多岐にわたりますが、すべての根底にあるのは「あるべき姿」への方向づけです。 「事態はこうあるべきだ」「この道を進むべきだ」── その感覚を掴めば、義務も推量も感情の should も一本の線でつながります。
should のイメージは「進むべき道」。must のマイルドバージョンと考えるとわかりやすい。
義務・当然:「この道を行きなさい」→ 〜すべきだ / 〜した方がよい
推量:「事態はこの道に沿って進んでいる」→ 〜のはずだ
感情:「あるべき道からズレている」→ 〜するなんて(驚き・意外)
must が「しなければならない / ちがいない」なのに対し、should は「すべき / はず」。どちらもベクトルは同じで、強さが違うだけです。
| 助動詞 | 義務 | 確信・推量 | 強さ |
|---|---|---|---|
| must | 〜しなければならない | 〜にちがいない | 強い |
| should | 〜すべきだ / 〜した方がよい | 〜のはずだ / きっと〜だろう | 控え目 |
should の最も基本的な意味は、義務・忠告を表す「〜すべきだ / 〜した方がよい」です。 must(しなければならない)ほど強制力はなく、あくまで「そうするのが望ましい」というアドバイスのニュアンスです。
S + should + 動詞の原形 「〜すべきだ / 〜した方がよい」
S + should not [shouldn't] + 動詞の原形 「〜すべきでない」
should:穏やかな忠告。「〜した方がいいよ」。目上の人にも使える。
had better:切迫感のある忠告。「〜した方がいい(さもないと危険だ)」。You had better ... は脅迫的に聞こえるため、目上の人には使わない。
控え目に忠告する場合は (I think) you should ... とするのが自然です。
should には「〜のはずだ」「きっと〜だろう」という推量の意味もあります。 これは must の「〜にちがいない」の控え目バージョンです。 「あるべき道に沿って事態は進んでいるはずだ」── そのイメージから推量が生まれます。
should は感情を表す語句に続く that 節でも使われます。 「驚き・意外・不満」などの感情を表す形容詞と共に用いられ、「〜するなんて」と訳されることが多い用法です。
感情の should は、「こんなことになるなんて」と事態の推移・プロセスが感じられる表現です。
should のイメージは「進むべき道」。「あるべき道をたどった結果こうなるなんて」── そこに驚きや意外さが生まれます。
should がなければ、単に「〜しているのは驚きだ」という事実の報告になります。should があることで、「そこに至るプロセス」に対する感情がにじみます。
It is + 感情・判断の形容詞 + that S should do ...
strange(不思議な)/ surprising(驚くべき)/ natural(当然の)/ right(正しい)/ wrong(間違っている)/ regrettable(残念な)
ought to は should とほぼ同じ意味で使われます。 義務(〜すべきだ)と推量(〜のはずだ)の両方の意味があります。 ただし、使用頻度は should より大きく落ち、ややフォーマルな響きがあります。
S + ought to + 動詞の原形 「〜すべきだ / 〜のはずだ」
否定形:S + ought not to + 動詞の原形 「〜すべきでない」
意味はほぼ同じですが、ought to の方が客観的・外的な根拠に基づく義務を感じさせます。
should:話者の個人的な意見・助言のニュアンスが強い。
ought to:社会的な規範・客観的な事実に基づく「当然そうすべき」のニュアンス。
ただし実際には、ほとんどの場面で should が使われ、入試でも「should = ought to」と捉えて問題ありません。
ought to の否定形はought not to です。to の前に not が入ります。
✕ 誤:You ought to not attend the meeting.
○ 正:You ought not to attend the meeting.
入試の語句整序問題で not の位置が問われるので注意しましょう。
insist(要求する)、suggest / propose(提案する)、demand(要求する)、recommend(勧める)など、 要求・提案・必要を表す動詞や形容詞のあとに続く that 節では、should がしばしば使われます。 「そうするべきだ」という意識が背景にあるからです。
S + V(要求・提案・必要)+ that S (should) + 動詞の原形 ...
主な動詞:suggest / propose / insist / demand / recommend / request / require / order / advise / ask
主な形容詞:It is important / necessary / essential / desirable + that S (should) do ...
要求・提案・必要の that 節では、should を省略して動詞の原形だけを使うことが可能です(特にアメリカ英語で多い)。
I insist that my students be on time for class.(should be → be)
He ordered that every student make a study plan.(should make → make)
この「原形が裸で残る」形を仮定法現在と呼びます。主語が三人称単数でも -s はつかず原形のまま。
✕ 誤:I suggest that she goes home early.
○ 正:I suggest that she go home early.(原形)
○ 正:I suggest that she should go home early.(should + 原形)
「原形を使うのは、その内容がまだ実現していないから」。現在形を使うと事実を述べてしまうので原形になるのです。入試頻出の最重要ポイントです。
suggest「提案する」の場合 → that 節で should + 原形(または原形のみ)
例:He suggested that we should leave early.(提案)
suggest「示唆する / ほのめかす」の場合 → that 節で直説法(ふつうの動詞の形)
例:Her attitude suggested that she was worried.(示唆 = 事実を述べている)
同様に insist「要求する」は should + 原形、insist「主張する(事実)」は直説法です。
should / ought to を学んだら、関連するトピックへ進みましょう。
Q1. should の核心イメージを一言で説明してください。
Q2. 次の should は「義務」「推量」「感情」のどれですか。
It is surprising that he should say such a thing.
Q3. ought to の否定形を書いてください。
Q4. I suggest that she ( ) home early. の空所に入る形を2通り答えてください。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
If you have a toothache, you ( ) the dentist right now.
④ had better see
判断のポイント:had better は直後に動詞の原形を続けます。had better + 原形の形です。
① have better to see は have better が誤り。② have better see も同様。③ had better to see は to が余分。④ had better see が正解です。
had better は should より切迫感のある忠告を表し、「歯が痛いなら今すぐ歯医者に診てもらった方がいい」という文意に合います。
It is regrettable that Annie ( ) waste her artistic talent.
③ should
判断のポイント:It is regrettable that ... は「〜は残念だ」という感情を表す構文です。
regrettable(残念な)は感情・判断を表す形容詞なので、that 節では感情の should を用います。③ should が正解。
「アニーが芸術的才能を無駄にしているなんて残念なことだ」
なお、should を用いずに Annie wastes ... とすることも可能です。
I suggested ( ) more careful.
④ that she be
判断のポイント:suggest は「提案する」の意味のとき、that S (should) do の形をとります。
suggest は SVO to do の形をとらないため、① her to be は不可。② that she were は仮定法過去の形で、suggest の that 節には使いません。③ for her be は構文が成り立ちません。
④ that she be は suggest that S (should) do の should が省略された形(仮定法現在)で、正解です。
「私は彼女に、もっと注意したらどうかと提案した」