第17章 前置詞

時を表す前置詞 at / on / in
─ 「点」「日」「幅」で使い分ける

at seven、on Monday、in April ── 時を表す前置詞は時間の「幅」で使い分けます。
「点」のat、「日」のon、「広い幅」のin。さらに during / for / by / until の区別も頻出です。
イメージで整理すれば、迷わず使いこなせるようになります。

1at / on / in の基本 ─ 時間の幅で使い分ける

💡 ここが本質:時間の「幅」が狭い順に at → on → in

at:時の一点(時刻・特定の瞬間)── at seven / at noon / at midnight

on:特定の日(曜日・日付)── on Monday / on May 5th / on Christmas Day

in:広い幅のある時間(月・年・季節・朝昼夜)── in April / in 2025 / in summer / in the morning

前置詞 時間の幅 使う場面
at 時刻、正午、真夜中 at seven / at noon / at night
on 曜日、日付、祝日 on Monday / on May 5th
in 幅広い期間 月、年、季節、朝昼夕 in April / in 2025 / in the morning
📝 例文で確認
I woke up at seven in the morning.
朝7時に起きた。(at = 時の一点「7時」/ in = 幅のある時間「朝」)
She was born on May 31st, 2015.
彼女は2015年5月31日に生まれた。(on = 特定の日付)
He was born in April 1949.
彼は1949年4月に生まれた。(in = 月 + 年の幅のある期間)
⚠️ 落とし穴:at night は「点」の感覚

「夜に」は in the evening ではなく at night です。night は「暗闇」を1つの点のように捉えるため at を使います。

○ 正:at night(夜に)

○ 正:in the evening(夕方に ─ evening は幅のある時間)

ただし「金曜日の夜に」のように特定の日が加わると on Friday night となります。

2特定の日の朝・午後・夜は on

不特定の日の「朝・午後・夕方」には in(in the morning / in the afternoon / in the evening)を使いますが、 特定の日が加わったり、形容詞で修飾されたりすると on に変わります。

📏 文法ルール:特定の日 + 朝/午後/夜 → on

on Monday morning(月曜日の朝に)

on a hot summer afternoon(暑い夏の午後に)

on the evening of October 19(10月19日の夕方に)

※ 「曜日」や「日付」が加わると、時間帯よりも「日」の意識が強くなるため on を使う。

3前置詞が不要な場合 ─ last / next / this / every

last / next / this / every + 時を表す名詞は、前置詞なしで副詞句の働きをします。 これは頻出の注意点です。

📝 前置詞あり vs なし
at night(夜に) → last night(昨夜)── 前置詞不要
on Friday(金曜日に) → next Friday(次の金曜日に)── 前置詞不要
in the morning(朝に) → this morning(今朝)── 前置詞不要
every morning(毎朝)── 前置詞不要

4during と for の区別

during と for はどちらも「〜の間」と訳されますが、意味は異なります。

📏 文法ルール:during = 特定の期間 / for = 継続する期間

during A:「A(特定の期間)の間に」── A には定冠詞・所有格などのついた名詞が来る

for A:「A(の時間)の間ずっと」── A には数詞などのついた名詞が来る

※ during the vacation(その休暇中に)/ for two weeks(2週間の間)
※ during A の A に動名詞を用いることはできない。
📝 例文で確認
I did volunteer work during the summer.
夏の間にボランティア活動をした。(during = 特定の期間「その夏」)
I did volunteer work for three weeks.
3週間ボランティア活動をした。(for = 継続した期間「3週間」)
Please wait here for five minutes.
5分間ここでお待ちください。(「5分間」は特定の期間ではないので for)

5by と till / until の区別

by と till(until)はどちらも「〜まで」と訳されますが、意味はまったく異なります。

💡 ここが本質:by = 期限 / until = 継続

by A:「Aまで(する)」── 動作が完了する期限・締め切り

till / until A:「Aまで(ずっと)」── 同じ状態が継続すること

📝 例文で確認
Please complete the assignment by next Monday.
次の月曜日までに課題を終えてください。(by = 期限)
I will continue analyzing this data till the end of this academic year.
この学年度末まで、このデータの分析を続けるつもりだ。(till = 継続)
I'll return here by ten. / I'll stay here until ten.
10時までにここに戻ります。/ 10時までここにいます。
🧠 ネイティブの感覚:by は「間際」の近さ

by のコアイメージは「近い(近接)」です。「11時までに終わらせる」というとき、そのできごとが期限の「間際」に起こるように感じられます。この「近さ」が、by が期限を表す理由です。

一方、until は「その時点まで同じ状態が続く」ことを表します。by は「点」、until は「線」と覚えましょう。

6in と within の区別 ─ 「〜後」と「〜以内」

in と within はどちらも時間の経過に使われますが、意味が異なります。

📏 文法ルール:in = 〜後に / within = 〜以内に

in A:「これからA(の時間が)経つと / 今からA後に」── 未来の一点

within A:「これからA以内に(Aを超えないで)」── 期間の上限

※ I'll be back in an hour.(1時間後に戻る)
※ I'll be back within an hour.(1時間以内に戻る)
📝 例文で確認
He will finish the painting in a week or two.
あと1、2週間で絵の制作を終えるだろう。(in = 時の経過「〜後に」)
The construction will be completed within two months.
そのビルの建築工事は2か月以内に終わるだろう。(within = 期間の上限)

7つながりマップ

時を表す前置詞を学んだら、次のトピックへ進みましょう。

  • → G-17-3 場所を表す前置詞 at / in / on:時の at / in / on と同じ前置詞が場所でも使われる。共通するイメージを確認しましょう。
  • → G-17-7 主要前置詞のイメージ:at / in / on の核心的イメージを深く理解する。
  • → G-2 時制:前置詞で「いつ」を表す知識は、時制の理解と密接に関わります。

📋まとめ

  • 時を表す前置詞は時間の幅で使い分ける:at(点)→ on(日)→ in(幅広い期間)
  • 特定の日の朝・午後・夜は on を使う(on Monday morning)
  • last / next / this / every + 時を表す名詞は前置詞不要
  • during(特定の期間の間に)と for(継続する期間の間ずっと)を区別する
  • by(期限 = 〜までに)と till / until(継続 = 〜までずっと)を区別する
  • in(〜後に)と within(〜以内に)を区別する

確認テスト

Q1. at / on / in を時間の幅の観点から説明してください。

▶ クリックして解答を表示at = 時の一点(時刻・noon・midnight・night)、on = 特定の日(曜日・日付)、in = 幅のある期間(月・年・季節・朝昼夕)。時間の幅が狭い順に at → on → in。

Q2. during と for の違いを説明してください。

▶ クリックして解答を表示during A は「特定の期間の間に」で、A には定冠詞・所有格のついた名詞が来る。for A は「継続する期間の間ずっと」で、A には数詞のついた名詞が来る。

Q3. 「10時までにここに戻ります」と「10時までここにいます」を英語で書き分けてください。

▶ クリックして解答を表示I'll return here by ten.(by = 期限・締め切り)/ I'll stay here until ten.(until = 状態の継続)

Q4. 「1時間後に戻る」と「1時間以内に戻る」を英語で書き分けてください。

▶ クリックして解答を表示I'll be back in an hour.(in = 〜後に)/ I'll be back within an hour.(within = 〜以内に)

9入試問題演習

この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。

A 基礎レベル

17-2-1 A 基礎 at / on / in 空所補充

I have breakfast (  ) seven in the morning.

  • ① in
  • ② on
  • ③ at
  • ④ for
▶ クリックして解答・解説を表示
解答

③ at

解説

判断のポイント:seven(7時)は「時刻」であり、時の一点を表します。

時の一点には at を使うため、③ at が正解です。後半の in the morning の in は、morning という幅のある時間に対して使われています。

「私は朝7時に朝食を食べます。」

B 発展レベル

17-2-2 B 発展 in / for の区別 空所補充

He is still painting the picture but will finish (  ) a week or two.

  • ① until
  • ② for
  • ③ about
  • ④ in
▶ クリックして解答・解説を表示
解答

④ in

解説

判断のポイント:「これから1、2週間経つと」という時の経過を表す場面です。

in は「今から〜後に」という未来の一点を表し、will と一緒に使われることが多いです。④ in が正解。

② for を入れると「1、2週間ずっと終える」という不自然な意味になります。

「彼はまだ絵の制作中だが、あと1、2週間で終えるだろう。」

C 応用レベル

17-2-3 C 応用 by / until の区別 空所補充

I will continue analyzing this data (  ) the end of this academic year.

  • ① by
  • ② for
  • ③ till
  • ④ within
▶ クリックして解答・解説を表示
解答

③ till

解説

判断のポイント:動詞 continue(続ける)は状態の継続を表します。

「この学年度末まで分析を続ける」という文脈なので、継続を表す ③ till(= until)が正解です。① by を使うと「学年度末までに分析を続ける」となり、期限の意味では不自然です。

得点の差がつくポイント
  • by(期限)と till / until(継続)は動詞の意味で判断する
  • continue / stay / wait など「継続」の動詞 → till / until
  • finish / complete / return など「完了」の動詞 → by