第15章 形容詞

補語としてのみ使う形容詞

alive/asleep/afraid/aloneなど叙述用法のみの形容詞

1叙述用法のみの形容詞とは

本質を理解しよう
叙述用法のみの形容詞とは、主語や目的語を説明する「補語」の働きしかできない形容詞です。名詞の前に置いて直接修飾することはできません。これらの形容詞は多くがa-で始まり、状態や感情を表します。
基本ルール
○ 使える場所:
• 主語補語:The cat is alive.
• 目的語補語:I found him asleep.

× 使えない場所:
• 名詞の前:the alive cat ← これは不可
基本例文
The fish is still alive.
その魚はまだ生きている。
The baby is asleep now.
赤ちゃんは今眠っている。
She seems afraid of dogs.
彼女は犬を怖がっているようだ。

2主な叙述用法専用形容詞

重要な叙述専用形容詞
形容詞意味例文
alive生きているHe's still alive.
asleep眠っているThe child fell asleep.
awake起きているI stayed awake all night.
afraid恐れてI'm afraid of heights.
alone一人でShe lives alone.
alike似ているThey look alike.
ashamed恥じてHe felt ashamed.
aware気づいてI'm aware of the problem.
よくある間違い
× an afraid child
○ a frightened child(恐がっている子)
○ The child is afraid.(その子は恐がっている)

叙述専用形容詞を名詞の前に置くことはできません。代わりに別の形容詞や分詞を使います。
活用例文
I'm aware that this is a difficult situation.
これが困難な状況であることは分かっています。
The twins are so alike that I can't tell them apart.
その双子はとても似ているので見分けがつきません。
He felt ashamed of his behavior.
彼は自分の行動を恥じていた。
Is anyone awake?
誰か起きてる?

3語順による意味の違い

ネイティブの感覚
alonelonelyの違いを理解しましょう。
alone:客観的な状態「一人でいる」
lonely:主観的な感情「寂しい」

You can be alone without being lonely.(一人でいても寂しくない場合もある)
入試のコツ
名詞の前に形容詞を置く問題で、a-で始まる選択肢があったら要注意!多くの場合、叙述専用形容詞なので名詞の前には置けません。代替表現を考えましょう。
比較例文
She lives alone but she's not lonely.
彼女は一人暮らしだが寂しくはない。
The living fish vs. The fish is alive.
生きている魚 vs. その魚は生きている
A sleeping baby vs. The baby is asleep.
眠っている赤ちゃん vs. 赤ちゃんは眠っている

4ネイティブの感覚と使い分け

なぜ叙述専用なのか?
多くの叙述専用形容詞がa-で始まるのは偶然ではありません。これらは元々前置詞句から発達したもので、「~の状態にある」という意味を持ちます。
• alive = on life(生命の上に)
• asleep = in sleep(睡眠の中に)
• afraid = in fright(恐怖の中に)

状態を表すので、名詞を直接修飾するよりも補語として使われるのが自然なのです。
代替表現のパターン
叙述専用形容詞を名詞の前で使いたい場合の代替表現:
• alive → living / live
• asleep → sleeping
• afraid → frightened / scared
• alone → single / solitary
• awake → wakeful
実践例文
I'm afraid I can't help you.
申し訳ないのですが、お手伝いできません。
Are you aware of the new policy?
新しい方針はご存じですか?
The patient is still alive and conscious.
患者はまだ生きており意識もあります。
I feel ashamed of what I did.
自分のしたことを恥ずかしく思います。

まとめ

  • 叙述専用形容詞は補語としてのみ使用可能
  • alive, asleep, afraid, aloneなどa-で始まるものが多い
  • 名詞の前では代替表現(living, sleeping等)を使用
  • 状態や感情を表す語が中心
  • 前置詞句起源のため叙述用法が自然

確認テスト

問1: 次の文の空所に入る適切な語を選びなさい。
The old man is still ( ).
① live ② alive ③ living ④ lively
▶ クリックして解答を表示 ② alive(補語として使用するため叙述専用形容詞aliveが正解)
問2: 正しい文を選びなさい。
① an afraid child ② a frightened child ③ an alive fish ④ a sleeping baby
▶ クリックして解答を表示 ②と④(afraid, aliveは叙述専用なので名詞の前に置けない)
問3: 次の文の空所に入る適切な語を選びなさい。
I'm ( ) of making mistakes.
① afraid ② frightened ③ scared ④ worried
▶ クリックして解答を表示 ① afraid(be afraid of ~の熟語表現)
問4: 「一人暮らしの女性」を英語で表すとき、最も適切なのは?
① an alone woman ② a lonely woman ③ a single woman ④ a woman alone
▶ クリックして解答を表示 ③ a single woman(aloneは叙述専用、④は「たった一人の女性」の意味)

入試問題演習

A 基礎
次の空所に入る最も適切な語を選びなさい。
The baby has been ( ) for two hours.
① asleep ② sleeping ③ slept ④ sleep
① asleep
② sleeping
③ slept
④ sleep
▶ クリックして解答・解説を表示
解答:① asleep
be動詞の補語として使用するため、叙述専用形容詞asleepが正解。現在完了進行形にする場合は「has been sleeping」となる。
B 発展
次の文の誤りを指摘し、正しく訂正しなさい。
I saw an alive bird in the cage yesterday.
① an alive → a live
② an alive → a living
③ in the cage → at the cage
④ 誤りはない
▶ クリックして解答・解説を表示
解答:①または② どちらも正解
aliveは叙述専用形容詞なので名詞の前に置けない。「生きている鳥」は「a live bird」または「a living bird」と表現する。
C 応用
次の英文を日本語に訳し、alone と lonely の違いを説明しなさい。
"She may be alone, but she's never lonely because she has many hobbies."
① 「一人だが寂しくない」という対比を訳出する
② alone = lonely として同じ意味で訳す
③ 趣味の部分のみを重視して訳す
④ may be の推量を強調して訳す
▶ クリックして解答・解説を表示
解答:① 「一人だが寂しくない」という対比を訳出する
訳:「彼女は一人かもしれないが、趣味がたくさんあるので決して寂しくない。」
alone(客観的状態)とlonely(主観的感情)の違いが重要なポイント。