代名詞は名詞の代わりをする短い単語。
特に it は「受ける」万能語として、状況・天候・時間からit...to構文まで幅広く活躍します。
代名詞は名詞の代わりをする短い単語です。文脈に表れた事物を「受けて」発言を展開します。
人称代名詞は前の文脈に登場した人やモノを she(彼女)、it(それ)、they(彼ら)と「受けて」話を展開するための道具です。同じ名詞を何度も繰り返さずに済むようになります。
| 単数 | 複数 | |
|---|---|---|
| 1人称 | I(私) | we(私たち) |
| 2人称 | you(あなた) | you(あなたがた) |
| 3人称 | he / she / it | they(彼ら・それら) |
※ they は人・モノを問わず複数を受ける代名詞です。
人称代名詞は文中での働きによって形を変えます。これを「格変化」と言います。
| 主格(〜は) | 所有格(〜の) | 目的格(〜を・に) | |
|---|---|---|---|
| I | I | my | me |
| you | you | your | you |
| he | he | his | him |
| she | she | her | her |
| it | it | its | it |
| we | we | our | us |
| they | they | their | them |
※ its(itの所有格)と it's(it is の短縮形)をしっかり区別しましょう。
主語は文のテーマ。そこに用いられるのが主格です。
所有格は後ろの名詞を「私の」「彼の」と指定する表現です。
my friend と a friend of mine は日本語訳が同じでもニュアンスが違います。my friend は指定表現で「ほかならぬ私の友だち」という親しさ・近さが強く感じられます。一方 a friend of mine は「何人かいる友だちの1人」という軽い響きです。
目的格が使われる典型的な場所は、動詞・前置詞の目的語の位置。目的格には「指す」意識が伴っています。
所有代名詞は「〜のもの」を意味し、単独で使えます。所有格が名詞の前に置く形(your tennis racket)であるのに対し、所有代名詞は名詞なしで使います。
| 所有格 | 所有代名詞 |
|---|---|
| my | mine |
| your | yours |
| his | his |
| her | hers |
| its | its |
| our | ours |
| their | theirs |
-self 形は、動作が行為者自身に返ってくることを示します。
| 単数 | 複数 |
|---|---|
| myself | ourselves |
| yourself | yourselves |
| himself / herself / itself | themselves |
make oneself understood(自分を理解してもらう)/ make oneself at home(くつろぐ)/ help oneself to ...(自分で〜を取る)/ by oneself(1人で)/ enjoy oneself(楽しむ)
it はほかの人称代名詞と同じように「受ける」単語です。he や she のような性別指定がなく、さまざまな内容を受けることができる万能語です。
it は this や that とは大きく異なります。this / that は目の前にあるものを「指す」単語ですが、it は前の文脈を「受ける」単語です。
What is that? — It's a can opener.(相手の that を受けて答えている)
What is that? — That's a can opener.(自分でもう一度「指し直し」ている)
it は日本語では訳さないほうが自然なことが多いのは、it が「受けるキモチ」に対応しているからです。
it は身の回りに感じられる状況を受けることができます。
天候・時間・距離を表す文にも it が使われますが、これも「状況を受ける」使い方の延長です。
まず思い浮かべた状況を it で受けて文を始め、あとから to不定詞や that節で it の内容を説明するパターンです。
It is difficult to speak English. ── まず思い浮かべた状況を it で受けて「難しいんだよ」と始め、何が難しいのかを to speak English で説明する。「言い切ってから説明は後回し」という英語のリズムそのものです。
人物に対する評価を行う「〜するなんて…だ」には of を使います。
It's so kind of you to lend me a hand.(手を貸してくれるなんて親切だ)
この型は kind, brave, careless, clever, foolish, rude, polite など人物評価の形容詞とともに使います。for ではなく of を使うのがポイントです。
Q1. 次の( )に入る適切な代名詞は? ── I met Tom. ( )was very happy.
Q2. its と it's の違いは?
Q3. 「気楽にくつろいでください」を英語で言うと?
Q4. It is difficult to speak English. の it は何を指している?
次の空欄に入る最も適切なものを選びなさい。
Jerry, this is ( ) friend Sue.
解答
② my
解説
空欄の後ろに名詞 friend があるので、名詞の前に置いて「〜の」と指定する所有格 my が正解です。mine は所有代名詞で単独で使うもの(= my friend)なので不適切。
次の英文の下線部 it が指す内容として最も適切なものを選びなさい。
It is tough for me to lose 2 kilos.
解答
② to lose 2 kilos の内容
解説
これは it...to 構文で、it が後ろの to lose 2 kilos(2キロ減量すること)の内容を受けています。まず It is tough(大変だ)と状況を述べ、何が大変かを to不定詞で説明する英語のリズムです。
次の空欄に入る最も適切な前置詞を答えなさい。
It's very generous ( ) you to give up so much of your time.
解答
of
解説
It is ... of 人 to ... は人物評価の型です。generous(寛大な)は人の性格を評価する形容詞なので of を使います。of you で「あなたは寛大だ」というカタマリを作り、何をしたからそう評価したのかを to不定詞で説明しています。for を使う場合は行為の主体を示すだけで、人物評価のニュアンスは含まれません。