第14章 名詞

単数と複数
─ 英語は「1」を特別扱いする

英語の可算名詞は、さらに「単数(1つ)」と「複数(2つ以上)」に分かれます。
複数形の作り方だけでなく、常に複数形で使う名詞集合名詞の扱いも押さえましょう。

1複数形の作り方

可算名詞の複数形は、基本的に語尾に-sを加えて作ります。ただし語尾によっていくつかのパターンがあります。

ルール
ほとんどの名詞:-sdog → dogs, cat → cats, girl → girls
語尾が -s, -sh, -ch, -x, -o:-esbus → buses, dish → dishes, box → boxes, potato → potatoes
子音字 + y:y → iesstory → stories, baby → babies
語尾が -f / -fe:-vesleaf → leaves, wife → wives, life → lives
🔬 ワンポイント:-o で終わる語の例外

-o で終わる語は -es をつけるのが基本ですが、piano → pianos, photo → photos, studio → studios など例外もあります。

また、母音 + y の語(play → plays, boy → boys)はそのまま -s をつけます。

2不規則変化と特殊な複数形

不規則に変化する名詞

単数複数
manmen
womanwomen
childchildren
footfeet
toothteeth
mousemice

単複同形の名詞

単数形と複数形が同じ名詞もあります。群生の動物に多く見られます。

📝 例文で確認
I caught a fish / five fish.
魚を1匹 / 5匹釣った。(fish は単複同形)
There are many sheep on the hill.
丘の上にたくさんの羊がいる。(sheep も単複同形)

同様に deer(鹿)、Japanese(日本人)、Chinese(中国人)なども単複同形です。

単数と複数で意味が異なる名詞

単数形複数形
air(空気)airs(気取った態度)
force(力)forces(軍隊)
manner(方法)manners(マナー・作法)
custom(習慣)customs(税関)
arm(腕)arms(武器)

3常に複数形で使う名詞

対になっているものは常に複数形で使います。数えるときには a pair of を使います。

📏 常に複数形の名詞

scissors(ハサミ)、glasses(メガネ)、trousers / pants(ズボン)、jeans(ジーンズ)、shoes(靴)、socks(靴下)、gloves(手袋)、pajamas(パジャマ)

※ 数えるときは a pair of を使います:two pairs of glasses(メガネ2つ)
※ 片方だけを指すときは単数:Where's my sock?(片方の靴下はどこ?)
🧠 ネイティブの感覚:なぜ glasses は複数?

メガネのレンズは2枚、ハサミの刃は2つ、ズボンの脚は2本。対になっているから常にセットで複数形なのです。

ちなみに -s がついていても単数扱いの名詞もあります:mathematics(数学)、physics(物理学)、economics(経済学)など学問名は単数扱いです。

4集合名詞 ── 単数?複数?

集合名詞とは、人やモノの集まりを表す名詞です。family, class, audience, team, staff, committee, police などがあります。

💡 ここが本質:集団 vs 成員

集団をひとまとまりと見る → 単数扱い:My family is crazy about skiing.

個々のメンバーを意識する → 複数扱い:My family are all very tall.

同じ family でも、まとまりとして見れば単数、メンバー1人ひとりを見れば複数になります。

⚠️ 落とし穴:police は常に複数扱い

police(警察)は常に複数として扱います。個々の警察官は a police officer です。

✕ 誤:The police is looking for the suspect.

○ 正:The police are looking for the suspect.

同様に people(人々)も常に複数扱いです。ただし「国民・民族」の意味では a people, peoples と使えます。

🔬 ワンポイント:迷ったら複数形を使え

日本語には単数・複数の区別がないため、どちらを使えばいいか迷うことがあります。そんなときの原則は「迷ったら複数形」。

単数形は「1」だけを意味する特別な形。2でも256でも、1以外はすべて複数です。何も意識しないときに使われるのは複数形なのです。

5つながりマップ

  • → G-14-1 可算名詞と不可算名詞:複数形を作れるのは可算名詞だけ。可算・不可算の判断が先です。
  • → G-14-3 限定詞(冠詞)の基本:単数なら a/an、複数なら無冠詞や some。数の判断と冠詞は直結します。
  • → G-1 主語と動詞の一致:集合名詞の単数・複数扱いは主語と動詞の一致に影響します。

📋まとめ

  • 複数形は基本的に -s を加える(語尾により -es, -ies, -ves の変化あり)
  • 不規則変化する名詞(man → men, child → children など)を確実に覚える
  • 単複同形の名詞がある(fish, sheep, deer, Japanese など)
  • 対になるもの(scissors, glasses, pants)は常に複数形。数えるときは a pair of
  • 集合名詞は集団として見れば単数、メンバーを意識すれば複数扱い
  • police, people は常に複数扱い

確認テスト

Q1. leaf の複数形は何ですか。

▶ クリックして解答を表示leaves。語尾が -f の名詞は -f を -ves に変える。

Q2. scissors(ハサミ)が常に複数形である理由を説明してください。

▶ クリックして解答を表示ハサミは2枚の刃で構成されており、対になっているため常にセットで複数形を使う。数えるときは a pair of scissors。

Q3. My family (is / are) all early risers. 正しいのはどちらですか。

▶ クリックして解答を表示are。「家族のメンバーそれぞれが早起き」と個々を意識しているため複数扱い。

Q4. The police (is / are) investigating the case. 正しいのはどちらですか。

▶ クリックして解答を表示are。police は常に複数扱い。

8入試問題演習

この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。

A 基礎レベル

14-2-1 A 基礎 複数形 空所補充

She has two (  ) and three (  ).

  • ① childs / tooths
  • ② children / teeth
  • ③ childrens / teeths
  • ④ child / tooth
▶ クリックして解答・解説を表示
解答

② children / teeth

解説

child → children, tooth → teeth は不規則変化です。two, three があるため複数形が必要。children, teeth にさらに -s をつけた③は誤りです。

B 発展レベル

14-2-2 B 発展 集合名詞 空所補充

The committee (  ) divided in their opinions on the matter.

  • ① is
  • ② are
  • ③ has
  • ④ was being
▶ クリックして解答・解説を表示
解答

② are

解説

判断のポイント:divided in their opinions(意見が分かれている)から、委員会のメンバー個々を意識していることがわかります。したがって複数扱いの are が正解です。

C 応用レベル

14-2-3 C 応用 数の扱い 正誤判定

次の文が正しければ○、誤りがあれば正してください。

Twenty miles are a long way to walk.

▶ クリックして解答・解説を表示
解答

are → is

解説

twenty miles は複数形ですが、「20マイルという距離」を1つのまとまりとして捉えているため単数扱いです。金額(ten dollars is ...)や時間(three hours is ...)も同様に、まとめて考える場合は単数扱いになります。

得点の差がつくポイント
  • 距離・金額・時間などの数量表現がひとまとまりの概念を表す場合は単数扱い
  • 形は複数でも意味が単数なら動詞は単数形で受ける