Walking along the street, I met an old friend. ── 「通りを歩いていると、旧友に出会った。」
分詞構文は、分詞句が副詞の働きをして文全体を修飾する形です。「時」「理由」「付帯状況」などを表しますが、本質は2つのできごとを同時的・一連的に並べること。
接続詞を使わずにコンパクトに情報を伝える、書きことばで多用される表現技法です。
分詞構文とは、分詞が導く句が文(の述語動詞)を修飾するものです。主に書きことばで使われ、接続詞を省いてコンパクトに情報を伝えます。
分詞構文の本質は、2つのできごとがほぼ同時に、一連のものとして起こっていることを示すところにあります。
"She accepted the prize, smiling happily." ── 「賞品を受け取った」と「にっこり笑った」が同時進行。分詞はその「補足説明」を担っています。
具体的にどんな意味関係(時・理由・付帯状況など)になるかは、常識的な類推に委ねられています。分詞構文を使う意図は、接続詞で関係を明示するのではなく、リズムよく情報を並べることにあるのです。
分詞構文は原則として現在分詞で表します。
分詞構文の意味上の主語は、文の主語と一致するのが原則です。
位置は文頭・文中・文末のいずれでも可能です。
分詞構文は、副詞節(接続詞 + S + V ...)を短縮して作ります。以下の3ステップで変換できます。
Step 1:接続詞を省略する
Step 2:副詞節の主語が主節の主語と同じなら省略する
Step 3:動詞を現在分詞(doing)に変える
分詞構文では意味関係が曖昧になることがあります。そこで、接続詞を残して関係を明示することもあります。
while traveling in France(フランスを旅している間)── while を残すことで「時」の意味がはっきりします。
接続詞を残しても、主語を省略し動詞を分詞にすることで、フルセンテンスよりコンパクトな表現になります。
分詞構文は主に次の意味を表します。ただし、厳密に区別できない場合も多く、文脈から自然に類推するのがポイントです。
| 意味 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 時 (〜するとき) |
Walking along the street, I met an old friend. | 通りを歩いていると、旧友に出会った。 |
| 理由 (〜なので) |
Feeling really hungry, I ate half a dozen donuts. | 本当にお腹がすいていたので、ドーナツを半ダース食べた。 |
| 付帯状況 (〜しながら) |
She accepted the prize, smiling happily. | うれしそうに笑いながら、彼女は賞品を受け取った。 |
| 結果 (そして〜) |
The captain scored a goal, putting the team into the finals. | キャプテンがゴールを決め、チームを決勝に進めた。 |
| 条件 (〜すれば) |
Turning left, you will find the station. | 左に曲がれば、駅が見つかります。 |
分詞構文はすべて接続詞を使って書き換えられるわけではありません。意味の区別が曖昧なケースや、単に「2つのできごとを並べている」だけのケースもあります。
「時・理由・付帯状況・結果・条件のどれか」と無理に分類しようとするより、2つのできごとの自然な関係を文脈から読み取ることが大切です。
分詞構文は文頭・文中・文末のいずれにも置くことができます。位置によって微妙にニュアンスが変わります。
分詞構文を否定するときは、not(または never)を分詞の直前に置きます。
not / never + doing ...
Not knowing what to say, I kept silent.(何を言っていいかわからなかったので、黙っていた。)
Q1. 分詞構文の本質を一言で表すとどうなりますか。
Q2. 分詞構文の作り方を3ステップで説明してください。
Q3. 分詞構文を否定するとき、not はどこに置きますか。
Q4. 次の分詞構文はどんな意味を表していますか。
Walking along the street, I met an old friend.
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
( ) from a big city, I don't mind the street noise so much.
(1) Coming
判断のポイント:文頭の空所に分詞構文が入ります。
分詞構文の基本は現在分詞で表すので、(1) Coming が正解。Coming from a big city で「大都市出身なので」(理由)の意味になります。
(2) To come は副詞用法の不定詞ですが、一般的に「理由」を表す用法はないので不可。
「大都市出身なので、私は街の喧騒をあまり気にしない。」
( ) what to say, I kept silent.
(3) Not knowing
判断のポイント:分詞構文の否定形です。
分詞構文を否定する not は分詞の直前に置くので、Not knowing が正解。(2) Knowing not は語順が誤り。
「何を言っていいかわからなかったので、私は黙ったままでいた。」
( ) the joke before, I didn't find it funny the second time.
(3) Having heard
判断のポイント:before に注目します。
before があることから、分詞で導かれる句は述語動詞(didn't find)よりも「前」の時を表しています。文の述語動詞が表す時よりも前の時を表すには、完了分詞構文(having done)を使います。
(2) Heard は Having been heard から Having been が省略された受動の形なので、能動の意味にならず不可。
「その冗談は以前に聞いたことがあったので、2回目に聞いてもおもしろいと思わなかった。」