「なぜそうなるのか」を説明する理由の接続詞は、英語で最も頻繁に使われる従位接続詞のひとつです。
because / since / as の3語はどれも「理由」を表しますが、因果関係の強さに明確な差があります。
さらに not...because の2通りの解釈や、now that の用法も入試頻出。コアイメージと使い分けをしっかり押さえましょう。
理由・原因を表す接続詞のなかで、もっとも強く因果関係を結びつけるのがbecauseです。because は「理由・原因」専用の単語であるだけに、原因と結果をガッシリと結合させます。
because は「理由」を伝えることに特化した接続詞です。聞き手は because を耳にした瞬間、「あ、今から原因を言うんだな」と構えます。
since や as が「ちなみに理由は...」と軽く添える感覚なのに対し、because は「ズバリ、理由はこれだ」と明確に因果を示します。
because は通常、2つの節を結びつけて使います。Because... だけを単独の文として使うのは不自然で、Why...? の質問に答えるときだけ許容されます。
接続詞の because は後ろに節(S + V)を伴いますが、because of という成句の後ろには名詞(句)を置きます。
We didn't go out because it rained.(節)
We didn't go out because of the rain.(名詞)
because は副詞で修飾できる点で、since / as / for と異なります。この特徴は入試でもよく問われます。
simply / just / merely because ...「(単に)~という理由だけで」
mainly / chiefly because ...「主に~の理由で」
partly because ...「一つには~の理由で」
precisely because ...「まさに~だからこそ」
probably because ...「たぶん~のせいか」
※ since / for / as は原則として副詞で修飾できない。
since は「起点(~以来)」のイメージを持つ接続詞です。矢印のように「ある起点から結果へ向かう」感覚があるため、理由・原因を表すこともできます。because ほど因果関係は強くなく、フォーマルな響きがあります。
since には「理由」と「時(~以来)」の2つの用法があります。文脈で判断しましょう。
理由:Since you are tired, you should rest.(疲れているのだから、休みなさい)
時:I have lived here since 2010.(2010年以来ここに住んでいる)
as は理由・原因を表す接続詞のなかでもっとも軽く、理由を「つけ足す」感覚で使われます。as のコアイメージは「=(イコール)」で、「状況がこうだから」と背景をさらりと述べるニュアンスです。
because(強い因果)> since(フォーマル・中程度)> as(軽い添え)
「なぜ?」と問われて答えるなら because。相手も知っている事実を前提として述べるなら since や as が自然です。
| 接続詞 | 因果の強さ | 特徴 |
|---|---|---|
| because | 強い | 理由専用。副詞で修飾可。Why? への答えに使える |
| since | 中程度 | フォーマル。既知の理由を述べるとき。「~以来」の意味も |
| as | 軽い | 理由をさらりと添える。「~とき」「~につれて」など多義 |
| for | 補足的 | 等位接続詞。前文に後から理由を補足。文と文のみを接続 |
not...because ~ の構文には、not の否定がどこまで及ぶかによって2通りの解釈が生まれます。入試でも頻出の重要ポイントです。
解釈1:not が主節の動詞を否定 →「~なので、...ない」
解釈2:not が because 節を否定 →「~だからといって...ではない」
理由を表す since / for / as は、because のように副詞で修飾することが原則としてできません。
✕ 誤:simply since ...
✕ 誤:simply for ...
○ 正:simply because ...
入試の選択肢問題では、この知識だけで正解を絞れることがあります。
now that は「今や(もう)~だから」と、状況の変化を理由として述べる接続詞です。that は省略されて now だけになることもあり、副詞の now(今)と間違えやすいので注意しましょう。
now that は「以前はそうではなかったが、今やこうなったから」という状況変化のニュアンスを含みます。
新しい状況が成立した「今」を起点にして、これからのことを述べるのが典型的な使い方です。
理由の接続詞を学んだら、次のトピックへ進みましょう。
Q1. because / since / as を因果関係の強さの順に並べてください。
Q2. 「not...because」の2つの解釈を例文を交えて説明してください。
Q3. simply because の空所問題で since や for が正解にならない理由は?
Q4. now that の意味と、注意すべき省略の形を答えてください。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
He will not come to the party ( ) he has so many assignments to do by tomorrow morning.
① because
判断のポイント:「明朝までにやらなければならない宿題が非常に多くあるので、彼はパーティーには来ないだろう」。原因→結果の因果関係を示す because が正解。
② yet は逆接、③ or は選択、④ about は前置詞であり、ここでは文意が通りません。
Many exam candidates lose marks simply ( ) they do not read the questions properly.
① because
判断のポイント:空所の前に副詞 simply があることに注目。理由を表す接続詞のうち、副詞で修飾できるのは because のみです。
③ for と④ since は副詞で修飾できないため不可。② because of は後ろに名詞を取るが、ここでは S + V の節が続いているため不可。
本に書いてあるからといって、何でもすぐに信用してはいけない。
Don't believe everything (in books / it's / because / immediately / just / written).
immediately just because it's written in books
判断のポイント:「~だからといって...ではない」は not...just because のパターン。immediately は「すぐに」で believe everything を修飾します。
Don't believe everything immediately just because it's written in books. が完成文。