仮定法過去と仮定法過去完了を組み合わせる「混合形」は入試の超頻出パターン。
さらに、If S were to do(仮にするとしたら)や If S should do(万一すれば)など、
これからのことに対する仮定法の特殊形も一緒にマスターしましょう。
仮定法過去(現在の非現実)と仮定法過去完了(過去の非現実)は、1つの文の中で組み合わせて使うことができます。 if節と主節で「時」が異なるときに、この混合形が登場します。
If + S + had + 過去分詞 ..., S' + would / could / might + 動詞の原形 ...
「もし(あの時)Sが〜していたら、(今)S'は…だろうに」
混合形を見抜く最大のコツは、時間を表す副詞に注目することです。
if節に「at that time(あの時)」「that day(あの日)」があれば → 過去の仮定(仮定法過去完了)
主節に「now(今)」があれば → 現在の推量(仮定法過去)
パターン化して暗記するのではなく、文意から判断する姿勢が大切です。
「if節が had + 過去分詞だから、主節も would have + 過去分詞だろう」と機械的に判断するのは危険です。
✕ 誤:If I had been told so at that time, I would have been happier now.
○ 正:If I had been told so at that time, I would be happier now.
主節に now があるので、現在の推量 = 仮定法過去(would + 原形)を使います。
if節に were to を用いて、これからのことについての仮定を表すことができます。 極端に可能性が低いことから、ある程度可能性があるケースまで幅広くカバーする表現です。
If + S + were to + 動詞の原形 ..., S' + would / could / might + 動詞の原形 ...
「(仮に)Sが〜するとしたら、S'は…だろう」
to不定詞はもともと「これから」のニュアンスをもっています。were to はこの「これから」と仮定法の「距離感」を組み合わせた表現です。
「もし太陽が西から昇るとしたら」のような極端な仮定から、「4月に日本に来るなら」のような現実的な仮定まで、文脈に応じて話し手の気持ちを推測してください。
if節に should を用いると、「万一〜すれば」と、可能性が低いがゼロではないことを仮定する表現になります。
If + S + should + 動詞の原形 ..., S' + would / will + 動詞の原形 ... / 命令文
「(万一)Sが〜すれば、S'は…だろう / …しなさい」
If S were to do:実現の可能性は問わない。極端に低い仮定にも使える。主節は仮定法。
If S should do:「万一」のニュアンス。可能性は低いがゼロではない。主節に直説法や命令文も可。
どちらも「これからのこと」に対する仮定ですが、should の方がより現実寄りで、主節の自由度が高いのが特徴です。
Q1. 混合形とはどのような形ですか。
Q2. If S were to do と If S should do の違いを説明してください。
Q3. 次の英文の空所に入る適切な語を選びなさい。
If I had bought a computer last year, I ( ) still be using my old typewriter. ① would ② wouldn't
Q4. If S should do の主節には何が来ることができますか。
この記事で学んだ内容を、入試形式の問題で確認しましょう。
If I had been told so at that time, I ( ) happier now.
② would be
判断のポイント:if節には at that time(あの時)、主節には now(今)があります。
if節は仮定法過去完了(had been told)で過去の非現実を仮定し、主節は仮定法過去(would + 原形)で現在の非現実を推量する「混合形」です。② would be が正解。
「あの時そう言われていたら、今もっと幸せだろうに」
I don't think he will stop by my office. But if he ( ) while I'm out, give him more information about that.
③ should come
判断のポイント:「立ち寄らないと思う」と述べた後に「でも万一来たら」と続けているので、If S should do の形です。
主節が命令文(give him ...)になっていることにも注目。If S should do の場合、主節には直説法や命令文が来ることが多いのが特徴です。
次の日本語に合うように、( ) 内の語句を並べ替えなさい。
「核戦争が起こったら、人類の破滅は避けられないだろう。」
The destruction of humankind ( be / if / inevitable / to / a nuclear war / were / would ) break out.
The destruction of humankind would be inevitable if a nuclear war were to break out.
判断のポイント:「核戦争が起こったら」はこれから起こることの仮定なので、If S were to do の形を使います。
if a nuclear war were to break out で「核戦争が起こるとすれば」、The destruction of humankind would be inevitable で「人類の破滅は避けられないだろう」となります。